DTM

【2022年版】DTMで使用するパソコン選び〜スペックや種類について〜

【デスクトップ、ノート、タブレットどれを選べばいいの?】


家で作業するならデスクトップ型、外でも作業したい方はノートPCがオススメです。
結論から言うと、『タブレットはやめておいたほうがいい』という事です。

その理由はこれからお話していきたいと思います。

【まずPCを購入する前に知っておかないといけないところ】

【Windows/Macについて】


PCには世界中にシェアをもつ2大企業があります。
Microsoft社のWindows
Apple社のMacOS

通常販売されているものはこの2種類です。
派生としてはスマホの
Android
iOS
があります。

一般的にはWindowsは多数の企業のPCにインストールされているポピュラーなもので、対するMacはApple専用のストアでしか購入できないようになっています。

Windows/Macのメリット


Windows

  • 比較的安価で手に入れられる
  • デザインが豊富
  • ゲーミングPC等、入力端子が豊富なものがある。
  • 自作できる(デスクトップPCのみ)
  • メモリ増設ができる
  • HDD/SSD乗せ買えができる

MacOS

  • デザインがいい
  • 無駄な機能が少ない
  • 使用できる機材の選択肢が多い
  • みんな使い方は一緒

Windows/Macのデメリット


Windows

  • デザインが悪いものが多い(無骨なデザインかAppleを模したようなデザインが多い)
  • トラブルシューティングはメーカーPCでそれぞれ違う
  • Windows環境では使えない機材が存在する
  • Windows10のアップデートが割とうっとおしい

MacOS

  • とりあえず値段が高い
  • 購入時にスペックを決めておかないといけない(後でカスタマイズ不可)
  • OSアップグレードが定期的に来る(知らずに上げるといままで使用できていたソフトがサポート対象外!なんてことに)
  • 前衛的過ぎてすぐに新しい規格の端子等を導入してくる(余分にお金がかかる)

2021年からAppleシリコン(M1Mac)の販売が始まりました。

【2022年更新】Windowsが11が新しく登場!!

現在Windows10でDTMをしている人はWindows11にアップグレードしないようにしましょう!!(今まで使えていたソフトが使えない可能性があります。)

【CPUとは】

よく人の脳で例えられることが多いCPU。

CPUのスペックが高いほど処理できる情報が多いため非常に重要な部分になります。

ここが低いと音源が途中で止まったり、音切れが発生したりします。

Steinberg Cubase11の場合

64ビット Intel / AMD マルチコアプロセッサー (Intel i5 以上推奨)

これはCubaseの動作環境に書いている推奨です。

はっきり申し上げると、DAWソフトで書いている動作環境は『とりあえず起動する』ところまでです。Cubaseで制作するなら最低でもこのスペックを越えないといけません。

【CPUの見方】

選び方でまず見るところはコア数/クロック数と呼ばれる部分です。

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intel core i7 7700K:

4コア・8スレッド/クロック数/4.2GHz(最大クロック数4.5kHz)

例えばこのCPUだと

コア:頭脳の数

スレッド:一つのCPUが同時に作業できる数

クロック数:CPUの性能

最大クロック数:負荷が掛かった時の最大の処理速度

となります。

(ちもろぐ様のブログ抜粋)

intelのプロセッサ(CPU)もたくさん種類がありますので、簡単に表を作っておきます。

(上から順に性能が高いです)

  • Xeon 
  • Core i7 
  • Core i5 
  • Core 2 Quad 
  • Core i3 
  • Core 2 Duo
  • Pentium 
  • Celeron 
  • Atom 

ということはCubaseの動作条件を満たしているということになります。

最近AMDというメーカーのCPUを搭載したPCも増えてきましたが、そこまで覚えなくてもIntel乗ってるものを買えばまずハズレはないです。

しかし

ただやみくもに高いスペックを買っていいわけではない

CPU使用率が高いDAWを使っている方は、CPUを少し高めのスペックにしたほうがいいかもしれませんね。ご予算に合わせて最適なPCを選びましょう。

 【メモリについて】

メモリとは、データや記憶を一時的に保存する場所です。

これも良く例えがありますが、『作業台の大きさ』と思ってください。

例え頭が良くても小さな台ではできることが限られてしまいます。

PCも同じで、メモリが少ないと、せっかくのCPUが無駄になり、作業スピードが落ちてしまうのです。

 メモリの見方

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まずメモリを見る上で大切なところは

  • DDR(表記)
  • RAM:(容量)GB

 です。

DDR

DDRとはメモリの規格です。この規格が最新のものに対応しているものが望ましいです。

簡単に言ってしまうとDDRの世代が変わると処理能力が大幅にあがります。

 (※2018年12月現在はDDR4が主流のため、DDR4に対応したPCを買いましょう)

RAM:(容量)GB

GBはメモリの容量になります。2GB、4GB、8GB、16GB、32GB、64GBと上がっていきます。

一般的なビジネスPCは大体4GB~8GBのメモリを積んでいることが多いです。ちょっとDTMで遊びたいだけなら8GBで十分動作します。

デュアルチャネルとは

デュアルチャネルとは同じ規格、容量のメモリを2枚差すことで、より高速化できる技術です。

例えば

DDR4 8GBx1枚のメモリと

DDR4 4GBx2枚のメモリでは

後者の方が処理速度が上がります。

PCは必ずデュアルチャネル対応のものを買いましょう!

どれくらいのメモリが必要?

8GB=(デュアルチャネル推奨)=ちょっとした作業は可能(ただし動作が遅い)

16GB=がっつり作業したい人(低負荷の音源~高負荷の音源使用)

32GB=簡単な動画制作、ガッツリDTMをしたい人向け

64GB=動画制作レベル

だと私は考えています。(※個人の見解です)

【グラフィックボード】

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こちらはDTMの中では優先度低めですが、最近グラフィックレベルを求められるDAW等も多いため記載します。

グラフィックボードはモニターに映像や画像を映すものです。(グラフィック専門のCPU)というべきでしょうか。

どこに関係するかというと、DAWのソフト内にあるプラグインや波形を表示したりするのに使用しています。

昔はPCに組み込むことしかできませんでしたが、最近CPUにグラフィック機能を搭載した(オンボードグラフィックボード)ができ、PCの小型化が進んでいます。が、性能は別々に取り付けるよりも劣ります。

選び方

推奨ディスプレイ解像度: 1920 x 1080 (最低 1440 x 900 以上)Direct X 10、WDDM 1.1 に対応したグラフィックボード (Windows のみ)
* オンボードを含む

またまたCubaseの仕様を持ってきました。

グラフィックボードはとりあえずこのディスプレイ解像度が出せれば問題ありません。

(動画制作、ゲームなら話は別ですが)

要は最低限画面にしっかり入るように映れば問題ありません。

(※ただしデュアルディスプレイ(ディスプレイ拡張)をしたい場合はきちんと選びましょう。

 【HDD/SSD】

データ保存はこのHDD、SSDに書んでいきます。CPU、メモリと同じくらい大切な部分です。

HDDのメリット/デメリット

メリット

価格が安く、大容量

デメリット

衝撃に弱く、発熱する。また消費電力が多い

SSDのメリット/デメリット

メリット

  • 書き込み、読み込み速度が速い
  • 衝撃に強く、発熱をしない、また消費電力も小さい
  • 作動音がなく、小さく軽い

デメリット

価格が高く、容量が小さめ

寿命がだいたい決まっている(データ復旧はほぼ不可)

DTMをする人が良くやっているのは

  • OS(パソコンの根幹部分)のデータやプログラムファイルはSSDに入れる。
  • データの保存にHDDを使う(プロジェクトデータや音楽ファイル、画像等)
  • 高負荷なサンプリング音源のライブラリーデータは別のSSDに入れる。

OS=SSD、通常データ=HDD、ライブラリー=SSDと覚えておくといいかもしれません。

電源

電源ユニットの選びかた

CPUのときと同じく、ちもろぐ様のリンクを抜粋させていただきました。

自作でない限り電源は通常動作させる上では問題ありませんが、DTMをするなら話は変わってきます。

DTMはUSBによる周辺機器接続が多いため、必然的にマシンの電気を奪われていきます。

よくある省電力設計のPCだとうまく動かない可能性があるのでご注意を。

USBポート/Thunderboltポート

これもDTM用の機材を選ぶ上で大切なことです。

見方としてはまず接続できる数を見ましょう。

安いノートPCだと2本しかつなげなかったりします。

『おまえ、コレじゃあマウスとUSBキー挿したら終わってしまうやないかい!』

と突っ込みどころ満載です。

ノートPCでは最低でも3つはポートを確保したいところです。

それでも足りない場合はセルフパワータイプのUSBハブで増設しましょう。

DTMで使用する主なケーブル

  • USB2.0
  • USB3.x
  • USB(Type-C)
  • Thunderbolt
  • Thunderbolt 3

知っておきたいUSB Type-CとThunderbolt3の違い

USB Type-C

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Thunderbolt3

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最近のMacでは全てこのUSBType-Cポートに変わりつつあり、

その波はWindowsにも来ています。

今までUSBとThunderboltは規格が違っていたため、接続ができないという問題を抱えていました。ですが、このType-C端子とThunderbolt3端子は実は同じコネクタとなります。

簡単にまとめると

USB Type-C→(Thunderbolt3、HDMI、電源、ディスプレイ)に変換

Type-Cコネクタを使うと違う規格のデータに変換できるんです。これが『Alternate Mode』という仕組みになります。

WindowsでこのThunderbolt3を使う場合は、Thunderbolt 3 (USB-C)の表記が入ったものだけが使用できますので覚えておきましょう。

 【ディスプレイ】

ノートPC:15インチ~17インチ

デスクトップ:21インチ~24インチ

をオススメします。なぜかと言うと小さいものはとても見づらく、編集作業が困難になります。また、同様に大きすぎるモニターも解像度を上げれば小さくて見えづらくなります。

【ノートPCのみ:テンキーがあるものがいい!】

テンキーはDAWを動かすときに非常に役に立ちます。RECボタンを押したりロケーターを動かしたりするのには便利なので私はテンキーが付いているものをオススメします。

【デスクトップPCのみ:ケースは空冷式をオススメ!】

PCを快適に動作させる上で大切なことは『排熱』です。

その排熱方法として、『空冷』と『水冷』があります。

空冷:専用のファンを回転させて熱風を排気する方法。

メリット

  • 価格が安い

デメリット

  • 夏場は排熱に弱い
  • 音がうるさい

水冷:水を循環させて熱を冷やす方法

メリット

  • うるさくない
  • 空冷式より高い冷却効果がある
  • 小型化可能

デメリット

コストが高い

メンテナンスが必要

水冷のメリットとしては冷却効果が高く、うるさくないのが特徴です。

なぜ水冷式をオススメしないかというと『メンテナンスが必要』だからです。

水冷式はその名の通り水を使って冷却します。その水を送っているホースが劣化し、漏れてしまうことがあるのです。

PCIカード等を使うUAD等、高単価で購入したものが、水漏れ一発でアウト!なんて悲惨ですよね。

なのでデスクトップPCを買う方、自作する方には空冷式をオススメします。

 

 ここまで見ていただいた方には、いかにタブレットがDTMの制作に向かないかお分かりいただけたと思います。

2in1はまだモニターのインチが大きいPCもありいけるんじゃね?と思うのですがUSBポートが少ないのが難点です。

あと残念なことにtype-C.thunderbolt3が使えるUniversal audio apolloシリーズが2in1PCだと動作保証対象外なのもあります。

これらを使わないならもう少し価格を抑えた普通のノートPCを買うべきだと思います。

もしタブレットでDTMを楽しみたいならiPad PROを迷わず購入したほうがいいでしょう。(iOSが専用の音楽アプリが豊富なため)

この記事が皆さんのPC選びの参考になればと思います。