DTM

M1 Macでの実際DTMってどうなの?

でも紹介しましたがぶっちゃけM1 Macってどうなのか?という問いに答えたいと思います。

M1 Macって?

M1 MacはApple社が開発したApple独自開発のApple Siliconを搭載したPCです。

  • プロセッサ、I/O、セキュリティ、メモリを一つのチップにまとめた
  • ユニファイドメモリアーキテクチャ(UMA)システム全体でメモリを共有する
  • 僅かな電力しか必要としないのにCPUの性能が高い
  • 8コアのGPU(グラフィック)もCPUに搭載されている
  • バッテリ駆動時間が長い

等様々な機能の向上があります。

M1 Macによる恩恵

何と言ってもそこそこいいスペックのPCが以前より低価格で購入できるようになった点は大きいかと思われます。

正直Intel製のMacbook AirなんてDTMで使おうとしてもスペックが低すぎて見向きもしなかったです。

どうしてもMacbook Proの16インチのCPU、メモリ、SSDをカスタムしないと使い物になりませんでした。

ですが今回のM1 MacはAirの一番低いモデルですら8コアCPU、7コアGPU、16コアNeural Engineを搭載しています。(Neural Engineはよく分からん)

メモリは16GBまでしか積めないそうですが、このM1は従来のPCと違い、CPUにもメモリの要素が入っているので実質8GBは今までの16GBくらいだと思ってもいいかもしれません。

正直私もAirで十分なのではないかと思い始めています。

DTMでのM1 Macによるデメリット

何と言ってもいまだにメーカーが「非対応」もしくは「検証中」なのは痛いです。

Macは今までも新OSによる各種機材、ソフトの動作環境が騒がれていましたが、今回はそれに加え「M1チップ」という未知の領域も加わってしまったためメーカー各社が非常に困っているというのが現状でしょう。

有志により、使用できた、出来なかったという情報は逐一耳にします。

M1 MacでDTMをするならゆっくり時間をかけて機材を揃えていくのが無難でしょう。

現時点で対応しているもの(公式アナウンス済み)2021年5月9日現在

オーディオインターフェース

※1USBクラスコンプライアンス対応(Apple標準のオーディオドライバー対応機種)

  • Roland Rubixシリーズ※1
  • Focusrite Scarlett 3rdGen/2ndGenシリーズ , ClarettUSBシリーズ , iTrack SOLO
  • Steinberg URシリーズ(3/23ドライバー更新,Rosseta使用。※1)
  • TASCAM SERIES/US-HR/Mini studio
  • Audient iDシリーズ、EVOシリーズ
  • SSL SSL2/SSL2+(※1:そのままPCに接続)
  • MOTU Ultrarite MK5 M2/M4
  • RME (Digiface Dante/Digiface AVBは非対応)
  • ApogeeSymphony Desktop(旧製品は後ほど対応予定)
  • Antelope Audio
  • Presonus

MIDIキーボード

  • Roland (A-49,A88の専用ソフトは非対応、ドライバは動作します)
  • KORG (Nanokey,Microkey)
  • Nektar
  • Presonus
  • AKAI(LPK25,MPK Mini,MPD218※クラスコンプライアンス対応製品)

Intel製のソフトを動かせるRosseta2について

Appleも救済措置としてIntelベースで動かすことができるRosseta2といういわばエミュレーターのようなソフトを用意してくれています。

ただしやはりエミュレート、だましだまし使っているようなものなのでソフトを起動した時どうしても動作が重くなったり、画面が見えないといったバグが少しずつ報告されています。

結論:DTMには使えるの?

M1 Macに対応している機材や標準搭載のGarage band(または有料のLogic Pro)であれば問題ないでしょう。

ただしどうしても有料プラグインは正式対応を待った方が無難だと言えるので手っ取り早い音源のクオリティアップは難しいと言えます。スペック的には魅力的ですが、お仕事で使いたいという方はやめておきましょう。

後現時点ではインストール方法が通常と違うメーカーもチラホラありますので初心者の方は非常に苦労しそうです。

なにはともあれ現時点では初心者には全くオススメ出来ません。

現時点でMacを選ぶなら?

M1 Macが現状DTMに不向きという前提を踏まえ、どのMacを購入するのがいいのかをお話していきます。

新品のMacを選ぶなら?

Macbook Pro 13インチ

Intel Iris Plus Graphicsを搭載した2.0GHzクアッドコアIntel Core i5プロセッサ
512GBストレージ

  • Intel Iris Plus Graphicsを搭載した第10世代の2.0GHzクアッドコアIntel Core i5プロセッサ
  • Turbo Boost使用時最大3.8GHz
  • 16GBメモリ
  • 512GB SSDストレージ¹
  • True Tone搭載13インチRetinaディスプレイ
  • Magic Keyboard
  • Touch BarとTouch ID
  • 感圧タッチトラックパッド
  • Thunderbolt 3ポート x 4
最低条件でもこのスペックのMacbookが必要となります。
(カスタムをしない場合は207,680円)
ただこのi5プロセッサTurbo Boost使用時に3.8GHzものパフォーマンスを出してくれるのでちょっとした製作くらいなら全く問題なく動作可能です。

別に新品じゃなくてもいいよという方

できるだけ安くMacを揃えたいと考えている人にオススメなのがコチラです。

その1:整備済のMacを購入する

その2:中古品を購入する

整備済のMacとは?

Apple;整備済製品ページ

整備品とは下取りで回収したMacのパーツを新しいものに取り替えて販売しているものです。中身はほぼ新品状態にも関わらず通常よりも安く購入できるのがポイント!

ただいついいものが入ってくるかもわからないので気になっているものが出てきたらすぐに購入することをオススメします。

提示されているスペックに納得できない人は購入を控えましょう。

(新品のようにカスタムをすることはできません)

中古のMacbookを購入する

これもまた上等手段ですが「中古でMacを購入する」というのもありです。

ただしいいモデルはすぐに売り切れてしまうため、残っているのはかなり微妙なスペックのものが多いのが難点。

ある程度目星をつけて見つけたら即購入しましょう。

逆に「メルカリ」「ヤフオク」等、いわゆるCtoC(個人間での購入)は辞めることをオススメします。

なぜなら、Macは詐欺も多く、無在庫販売による二重詐欺や状態が非常に悪いものを送ってくる確率も高いからです。

その点きちんとした大手が扱っている中古は、買取時に状態が悪いものは買取不可にしていたり査定額を大幅に下げたりするのでそうそう悪いものに当たる確率は下がります。

今MacでDTMを始めるならどれを買う?

個人的に今始めるなら「整備済」の中でも2020年5月頃に出たMacbookProを購入するのがオススメです。

M1Macが出る前のMacbookProは初期状態でも結構スペックが高めです。もともとメモリも16GB搭載していますし、i7に換装しているタイプも出回っているので5年くらいは余裕で使える代物ですね。

価格も194,480円なので新品のintel製Macbookを買うよりは安いのではないでしょうか。