そういう方は少なくないと思います。(いや、分かります!!ものすごく分かります!!)
とりあえず一曲作ってみろ!話はそれからだ。
なんて言われますが「そんな事言われても何から手をつけていいかわかんねーよ!!」って話ですよね。今回は基本的に歌もの(いわゆるメインメロディー、ボーカルが入った楽曲)の製作についてお話ししていきます。
あまりがっつり説明しても?となるので今回は3ステップに分けて説明して行きます。
そもそものお話:作曲って何?
作曲とはいわゆるメロディー、コード進行の作成を指します。例えばギター1本でオリジナルのメロディーとコード進行をつける。これも立派な作曲になります。
この基本的なメロディー、コードに対してドラムやベース、ピアノやシンセサイザーを加えたりして楽曲全体を装飾していくのが編曲となります。
「鼻歌だけで作曲する」みたいなキャッチフレーズが流れたりしているためメロディーだけ作れば作曲だと思っている方も多いですがこれだけでは作曲に当たりません。
メロディーとそれを彩る和音(コード進行)で楽曲のイメージが決まります。
基本的な事をさらっと理解した上で作曲の流れに移りましょう。
作曲する上での3ステップその1:リラックスして鼻歌で口ずさむ
さっき「鼻歌で作曲する」のは作曲じゃないみたいな事言ってたくせに!!
と感じた方はきちんと読んでいただいているようでありがとうございます。
ですがなんだかんだ鼻歌で歌うと言うのは作曲する上で非常に効果が高いからです。なんなら適当に思いついた歌詞を使って歌ってみてもいいでしょう。できれば簡単に録音できるものがあれば尚更いいと思います。
と感じたらすかさず録音をしておきます。(録音した自分の声が気持ち悪くて聞けない)と感じますが頑張りましょう。
リラックスできるお風呂場なんかでやると結構オススメです。前にテレビでヒャダインさんがスーパー銭湯でサウナ入って整った後脱衣所でメロディーを吹き込んだりもしていました。
リラックスできる環境というのは頭も柔らかくなりリフレッシュしているためいい曲が浮かびやすくなります。
因みに私は録音している自分の声が嫌すぎて聞いていません(おいっ!!)
その代わり気に入ったメロディーが浮かんだらすかさずPCを立ち上げて覚えているメロディーをひたすら打ち込んでいます。すぐ忘れるようなメロディーなんてどうせいいものじゃないと割り切っています。
ただやっぱり初めてとなると操作の面でもまだまだ意識しないといけないため後で確認できるように録音しておくのが安心ですね。
作曲する上での3ステップその2:録音したメロディーを一音ずつ音階に当てはめていく
次は録音したメロディーを1音ずつ打ち込んでいきます。
ここでの注意点としては
- テンポ
- 拍、小節
- 音の長さ
を意識しましょう。
まずテンポですが、これは「タップテンポ」という機能を使えば簡単に割り出せます。
タップテンポアプリ【BPM】
使い方は簡単!!口ずさみながらTAPで「いち、にー、さん、しー」と鼻歌に合わせて押すだけです。
拍、小節や音符が分からないという方はコチラ
音を打ち込み終えたら
音を打ち込み終えた方はひとまずお疲れ様です。さあ、そうして打ち込みをしていくと何か気づく事はありませんか?
恐らく限られた音しか使っていないのではないでしょうか?
次に行う作業としては、あなたの鼻歌が「どんなスケール(音階)やキー」で構成されているかを調べます。
スケール(音階)とキーって何?
スケール(音階)とは音楽のイメージ(明るい、暗い)等、その楽曲のイメージを作る大事なものです。例えば白鍵(白色の部分)しか使っていないメロディーなら、それはCメジャーキーとなります。(暗いイメージのメロディーならAマイナースケール)。
例えば自分のメロディーがこの中のどれかしか使っていない場合はDメジャー(またはBマイナー)となります。
これで音階の確認が出来たら次はいよいよコード付けに入って行きます。
作曲をする上での3ステップその3:コード(和音)をつけていく
先ほどの工程でメロディーのキーがわかったら、最後はコード付けです。
最初の方は難しいことを考えずにまずは「ダイアトニックコード」を使いましょう!!
ダイアトニックコードって?
ダイアトニックコードとは先ほど調べた音階で構成されているコードになります。
例えばドレミファソラシドの音階なら
この7種類があります。(主要3和音)。また、更に1音重ねたものも存在します。(主要4和音)。まずはこれを使ってみましょう。
因みにこの中でもBm(♭5)という7番目の音は実質ほぼ使わないのでぶっちゃけ6個(4和音も含めて12個)をまず使ってみましょう。
コード進行をつけていくのは実は結構難しい
コード進行って実は結構奥が深くて難しいんですね。私も今だに苦戦したりします。
最初はとりあえずつけてみても正直正解が分からないものです。まあ最初から出来るなら作曲家なんて仕事は存在しない訳ですからね。。
そんな方に最初にオススメするのがベース音(ルート音)を入れていく方法があります。
コード名の根幹になっているルート音は、和音の構成音で一番低い音の事を指します。
例えばCのコードだとドの音を指します。
このルート音をメロディーと被らないよう1オクターブ下で打ち込んで行きます。(同じオクターブ内で打ち込んでしまうと音がぶつかって気持ち悪い音になってしまうので注意。)
ベースはコードの元になっているルート音を鳴らすのが基本ルールになっているので、ここさえ決まれば後は上の音を重ねていくだけでOKです。
例えばベース音がドならミとソを足して行きます。
ここで注意点を挙げるなら、ルート音以外の音は一オクターブ上に重ねていく事をオススメします。なぜなら低い音は和音で鳴らすと音が濁ってしまって気持ち悪い響きになってしまうからです。
まずはこの3ステップで大まかな流れを作ってみてください。
コード進行をはめるのが難しいなら「既存の曲のコード進行」をはめてみるのもアリ!
どうしてもコード進行が難しくてつけられないという人は、「既存の楽曲の進行を当てはめてみる」のも一つの手です。
楽曲自体を丸パクリすることは著作権の問題で違法になりますが、コード進行は違法には当たりません。
今も昔も定番の進行は使われ続けているのでまずはその定番を何パターンか覚えて自分のメロディーにはめてみる作業をしてみたら結構ハマるものが多いのでオススメですよ。
オススメ:洋楽のコード進行を取り入れてそこにメロディーを載せてみる
J-POPは曲全体の展開でコードを変えたりする事が多く、一曲のなかで30個以上のコードを使っている事も多いです。結構日本の曲は難しい作りをしているんですね。
その点洋楽の場合は4〜8小節の決まったコード進行をすることが多く、音を抜いたり足したりすることで展開を作っていくことが多いです。
意外とシンプルな進行のものが多いので最初は難しいことを考えずにやってみることをオススメします。
経験者が語るとりあえず一曲作ってみるの真意とは
さて、以上の事を踏まえた上で冒頭にあった経験者が語るとりあえず一曲〜についてお話しして行きたいと思います。
なんでそんな事を言うかと言うと、「一度作った経験は2曲目、3曲目を作るときに活かされる」と言う事が挙げられます。
作れば作るほど経験値が溜まっていく感覚ですね。音楽ってルールが明確にあり、どんな曲を作る際にも応用が効きます。(ただこれを理論として簡単に説明できる人が少ないのが問題なのかも?)
とか
とかアイデアの引き出しがどんどん増えてきます。結局本だけ読んでも理解するのって中々難しいものなのです。
コード進行は実際に一つずつ使ってみる事(実践する事)で覚える事ができます。
以上!