日本で一番使用率の多い作曲ソフトCubase。
今回はそんなCubaseをより快適に使用できるようにする初期セッティングの方法をお伝えします。
私が使っているのが8のため、レイアウトがかなり変わっています。ですが基本的な使い方は変わらないので参考になるかと思います。)
Cubaseを開いてすぐにする事

Cubaseは立ち上げると最初に新規プロジェクトを作る画面に入ります。
新規でプロジェクトを作る場合は、その他→Emptyがなにもない空の状態なのでそこから始めていくのがオススメです。
【プロジェクトフォルダの名前付け】
プロジェクトフォルダの名前付けですが、私は今日の日付を半角英数字で記入します。
(例)2019_0119
これは癖なのですが、Macユーザーとやり取りする際の文字化けを防ぐ意味で使っています。Windows-Mac間でやり取りをしないのであれば問題ありません。好きな名前をつけましょう。
名前をつけたら空白のプロジェクトを作成を押します。
下準備:作業がしやすいようにレイアウトを変更していこう

こちらがCubaseの画面になります。私は作業がしやすいように画面のレイアウトは比較的シンプルにしています。
たぶん9~11の方のデフォルトレイアウトはこんな感じになっていると思います。

横のラックやミキサー画面等はCubase9から1画面で見れるようになりました。
ただしこれでは画面の小さなノートパソコンでは作業がしづらいのでまずは綺麗に非表示にしていきましょう。

Cubase9~10の方は画面右上にこんなアイコンがあるかと思います。(ない方は非表示になっているため、アイコン上で右クリックを押して表示させましょう。
これらのアイコンは左右、下の窓を非表示にしたりできます。左はかなり使うので、右のVST、メディアの窓と下のミキサーは非表示にしてしまいましょう。
(cubase9から追加されたサンプラートラックを使う場合は表示させておかないといけません。)
下ゾーンでエディターを開くを全画面表示に変更する
Cubase9からできた下ゾーンでエディターを開くというものがあります。これはピアノロールエディターやオーディオ編集のときに、画面が下ゾーンから出てくるものです。正直これはうっとおしいので変更してしまいましょう。
「環境設定 (Preferences)」ダイアログの「エディター (Editors)」ページで変更可。
これを変更することで、ピアノロールエディターが全画面表示にできます。

こうなります。作業はこのほうが何倍もしやすいので最初に設定しておきましょう。
VSTインストゥルメント(音源)の立ち上げ方
右のラックを非表示にしたらどこで音源を立ち上げるか。それはこの画像の赤枠を右クリックすると立ち上げられます。(もしくは赤枠上の+マーク)

VSTインストゥルメントトラックを追加→立ち上げたいインストゥルメントを選択
今回はHALION SONIC SEを立ち上げます。

HALION SONIC SE

Cubaseに内蔵されているマルチティンバー音源と呼ばれるソフトです。
このソフトは16個までの楽器を一つのソフトで再生させることができ、PCの負荷を軽くして作業ができます。楽器の選び方は赤枠にある△マークを押して、好きな楽器を選択していきます。

HALION SONIC SEの中で10個の楽器を選択し、MIDIトラックを作成してチャンネルを割り振れば、このように1個の音源から10個の音が鳴らせるようになります。こうすることで複数VSTインストゥルメントを立ち上げるより負荷を減らすことが可能です。
他にも(Sampletank・KONTAKT・EASTWEST・VIENNA等が使用可能)
デメリットとして、この音は全て最初に作ったVSTインストゥルメントトラックから流れるのでミックスをするときはオーディオファイルに変換しないといけません。
トラックテンプレートを作る
トラックテンプレートとは、新たにプロジェクトを作成するときに『これは絶対使う』というトラックを立ち上げた状態から始められるようにするものです。
私はpianoteqとAddictive drums、後はリバーブ用のチャンネルは必ず使うので、最初から立ち上げておいたほうが作業効率が上がるため設定しています。
方法
1:まずはいつも必ず使うトラックを立ち上げる

2:ファイル→テンプレートとして保存を選択

3:新規プリセットに名前を保存(今回はプリセット1としておきます)

新規プロジェクトを立ち上げたときにemptyの下に出てきます。いつもちまちま立ち上げてて面倒だな~と思っている方はこのテンプレートを活用するといいですよ!
自動バックアップの設定をしておく

ファイル(Cubase11の場合はプロジェクト)→環境設定→全般→自動保存
これでもしフリーズしても、バックアップデータを取っているため立ち上げなおした時も安心です。
これで基本的なカスタマイズは終了です。
- プロジェクトフォルダを半角英数字で入力する
- 画面のレイアウトは普段使わない窓は閉じておく
- 環境設定でエディター画面を全画面表示できるようにしておく
- 次回以降も同じ設定で始めたい場合はテンプレートを使う