Cubase講座

Cubaseで生っぽいグルーブを作り出す方法(クオンタイズを使いこなす)

ドラムやベース、ピアノ、ギター等、実際にプレイヤーが演奏しているかのように打ち込むのは至難の業ですが、手っ取り早くそれっぽく打ち込むにはどうしたらいいか。

それは『微妙に発音のタイミングをずらしてあげる』ことです。

どんなに上手い人でも、完璧にピッタリなタイミングで演奏することは不可能です。

なので、その微妙なズレをちょっとした小技で作ってあげます。

ランダムクオンタイズ

ランダムクオンタイズとは、設定した数字分前後にランダムでノートを移動させる機能です。やり方はピアノロールエディター画面上赤枠のパレットにある右下を向いている△ボタンを押します。

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クオンタイズパネル

クオンタイズパネルでは、ノート打ち込みの設定ができます。跳ねたリズムを作りたいという場合はスウィングの数値を上げるといいです。

今回はグルーブを作るので画面赤枠のランダム化の数値を上げましょう。

(10前後にとどめておくと良い。あまり数値が上がりすぎるとリズム自体がくずれてしまいます)

数値を上げたあとは下の自動ボタンを押します。すると

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微妙にノートが前後に移動しているのがわかりますか?コレでランダムクオンタイズが完了しました。

私は基本的にドラム、ベース、ピアノにはこのランダムクオンタイズを使用します。

ランダマイズをするメリットとしては

  1. ベタ打ちでは出せないノリがでてくる
  2. コンプレッサーの掛かり具合が変わる

ことが挙げられます。

ピアノやドラムが特に分かりやすく、全く同じタイミングで発音するのと、ちょっとしたズレがあるのとでは本当にコンプ、リミッターの掛かり方が変わります。

なぜかと言うと、アタック音が重なってピークに達しやすくなるため、ちょっとずらせばそれが解消されるからです。

  • 必ずベタ打ちが終わった後に掛ける
  • 出だし1発目にはランダムクオンタイズは掛けない

なぜかと言うと、ランダムクオンタイズはその名の通り微妙なタイミングに修正する機能のため、編集途中に掛けるとかなり打ち込みしずらくなります。

また、Cubaseはトラックの箱からはみ出た音は鳴らない仕様なので、出だし一発目の音をランダムクオンタイズすると前のめりになったとき音が消えてしまいます。

なので一通り打ち込みが終わって最後の修正をするときにだけ使いましょう。

クオンタイズのショートカット

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  • Q:クオンタイズ(ノートを揃える)
  • Ctrl(Command)+Q:MIDIイベントの長さをクオンタイズ
  • Shift+Q:MIDIイベントの終わりをクオンタイズ

の順で使ってみました。リアルタイムで打ち込みする人は是非とも覚えておきたいところです!

ABOUT ME
otomane
Cubaseを18歳から始める。現在使用歴15年。一児のパパ。 音楽で食べていく事を夢見つつ、20代はフリーターをしながら作曲活動をしていました。その時に感じたお金に関する悩みや改善点、得た知識を発信していきたいと思いオトマネを開設しました。 これから音楽で生活したいと考える方の助けになる情報を発信していきます。