Cubase講座第2回です。
今回は録音までの流れを説明します。
オーディオトラック作成

前回のVSTインストゥルメントトラックを作成する時と同じように赤枠を右クリック(または+ボタン)でトラックを作ります。
注意点としてマイクやギター、ベース等1本で録る場合はモノラルのトラックを作りましょう。
オーディオインターフェースの接続先を確認する【デバイス設定】

開き方:スタジオ→スタジオ設定
を選択し、オーディオインターフェースの設定を行います。
ここで使用しているオーディオインターフェースのドライバーを選択します。
最近のCubaseは起動したときに聞いてくれるので昔ほど設定に困ることはなくなりました。
VSTコネクション(オーディオコネクション)

開き方:デバイス→VSTコネクション(オーディオコネクション)
キーボードのF4でも開きます。
これはPCとオーディオインターフェースのルーティン(接続先)を設定する項目です。オーディオインターフェースが接続されていてもここがきちんと設定されていなければ音が出ません。
デフォルトでは入力、出力がSTEREO1つだけなので、もし複数入出力をする場合はその都度バスを追加して設定してあげましょう。
オーディオトラックを設定する

ココまで設定した後は先ほどのプロジェクト画面に戻りましょう。
録音したいトラックをクリックし、赤枠の部分を接続しているインプットに設定します。
これで入力のルーティンは完了です。
補足(注意点)

上の画面のようにミキサーがついたオーディオインターフェースの場合は、内部のボリュームフェーダーを上げないと音が鳴らないため注意が必要です。(ダイレクトモニタリング)。
DSPミキサーがあるオーディオインターフェースを持っている方は使い方も覚えておきましょう。
ダイレクトモニタリングって?
通常のモニタリング(DAW内を通って聞く)音と違い、オーディオインターフェースに入った音をそのまま聞くことを言います。
メリットとしてはレイテンシー(音の遅れ)なしで音を聴くことができます。デメリットとしてはオーディオインターフェースに入ったそのままの音を聴くことになるのでリバーブ等のエフェクターが掛けられません。(事前にエフェクターを繋いでの掛け録りは可能ですが、その場合録った音を編集するのが難しいため上級者向けとなります)
PCに入った音を聞く方法

ルーティンが設定できたら音が実際入っているか確認します。
設定したトラック内にあるスピーカーマークをクリックしましょう。
これで音が入っていれば準備完了です。横の赤ボタンが点灯していれば、後は録音ボタンを押せば音が入ります。
レイテンシーとバッファーサイズ

モニタリングで音を聴くとき、ちょっと遅れていると感じたことはありませんか?
これがレイテンシー(音の遅延)です。
音源→オーディオインターフェース→PC→オーディオインターフェース→再生
という流れの中で処理してから再生されるまでに遅延が発生します。
一瞬遅れている程度ならレコーディングに支障はありませんが、半拍ほど遅れていると録音できないため、このレイテンシーを減らす必要があります。
設定方法
スタジオ→スタジオ設定→VSTオーディオシステム内(コントロールパネル)
レイテンシーを減らしたい場合は、バッファーサイズ(Audio buffer)を下げてあげます。
一般的には録音時は128~256が推奨です。(あまり下げすぎるとプツプツと音切れを起こしたり、最悪PCが止まってしまう可能性があります)
反対に、録音意外の編集時は、バッファーサイズを上げてあげましょう。(推奨は512)
私は1024で作業しているときもあります。